天窓は雨漏りのリスクが高い?原因と対策を徹底解説
2026/02/10
天窓は、自然光をたっぷり取り入れられる魅力的な設備です。
室内が明るくなり、開放感が生まれることから、新築やリフォーム時に採用された方も多いでしょう。
一方で、「天窓があると雨漏りしやすいと聞いた」「実際に雨漏りが始まって不安」という声も少なくありません。
この記事では、天窓が雨漏りしやすいと言われる理由から、実際に多い原因、修理や対策の考え方までを整理して解説します。
天窓付き住宅で後悔しないために、正しい知識を身につけておきましょう。
天窓は本当に雨漏りしやすいのか?
結論から言うと、天窓があるから必ず雨漏りするわけではありません。
ただし、一般的な屋根と比べると、雨漏りリスクが高くなりやすいのは事実です。
その理由は、天窓が「屋根に開口部を設ける構造」だからです。
屋根は本来、雨水を上から下へスムーズに流すことで防水性を保っていますが、天窓があることで、その流れが一度分断されます。
施工やメンテナンスが適切であれば問題ありませんが、劣化や不具合が起きた際に、雨水の侵入口になりやすいというわけです。
天窓が雨漏りしやすいと言われる理由
屋根に穴を開ける構造的な弱点
天窓は、屋根材・防水シート・下地を貫通して設置されます。
そのため、天窓まわりはどうしても防水処理に頼る割合が大きくなります。
防水シートや板金、シーリング材のどこか一か所でも劣化すると、雨漏りにつながりやすい構造なのです。
雨水が集まりやすい位置に設置されやすい
天窓は採光を目的とするため、屋根の中央付近や勾配の緩い位置に設置されることが多くあります。
このような場所は雨水が溜まりやすく、横から吹き込む雨の影響も受けやすくなります。
経年劣化の影響を受けやすい
天窓まわりには、シーリング材やパッキンといった「消耗部材」が多く使われています。
これらは10〜15年ほどで劣化が進み、防水性能が低下していきます。
天窓から起こる雨漏りの主な原因
天窓の雨漏りは、ひとつの原因だけで起こるとは限りません。
複数の劣化要因が重なり合い、ある日突然、室内に症状として現れるケースが多いのが特徴です。
ここでは、実際の現場で多く見られる代表的な原因を、順を追って解説します。
天窓まわりの防水処理の劣化
天窓の雨漏り原因として最も多いのが、シーリング材や防水テープといった防水処理部分の劣化です。
施工直後はしっかりと防水されていても、紫外線や風雨の影響を受け続けることで、徐々に硬化やひび割れが起こります。
とくに天窓まわりは、屋根の中でも日射を受けやすい位置にあるため、劣化スピードが早まりやすい傾向があります。
防水材が痩せたり剥がれたりすると、わずかな隙間から雨水が侵入し、屋根内部へと回り込んでしまうのです。
初期段階では室内に症状が出にくく、気づいたときには防水層の下まで水が入り込んでいるケースも少なくありません。
板金(フラッシング)の浮き・ズレ
天窓の周囲には、雨水を外へ逃がすための専用板金(フラッシング)が施工されています。
この板金は、天窓と屋根材の境目を守る非常に重要な役割を担っています。
しかし、強風や熱膨張、経年劣化によって、板金がわずかに浮いたり、固定力が弱くなったりすることがあります。
一見すると問題なさそうに見えても、板金の下に雨水が入り込むと、防水シートを越えて内部へ浸水してしまいます。
板金のズレによる雨漏りは、外から見ただけでは判断しにくく、「原因不明の雨漏り」として長期間放置されてしまうこともあります。
天窓本体の劣化
雨漏りの原因は、天窓まわりの施工だけでなく、天窓本体そのものにある場合もあります。
ガラス周辺のゴムパッキンや、フレーム部分のシール材は、年月とともに劣化していきます。
とくに築年数が20年前後を超えてくると、パッキンが硬化して密着性が失われたり、フレームに微細な歪みが生じたりすることがあります。
その結果、強い雨や横殴りの雨の際に、ガラスまわりから水が入り込むケースが見られます。
この場合、屋根側の補修だけでは改善せず、天窓本体の交換や撤去を検討する必要が出てくることもあります。
屋根全体の劣化が影響するケース
一見すると天窓からの雨漏りに見えても、実際には屋根全体の防水性能が低下しているケースも少なくありません。
屋根材の劣化や、防水シートの寿命が尽きている状態では、雨水の侵入経路が複雑になり、天窓付近に症状が現れやすくなります。
このような場合、天窓まわりだけを補修しても、根本的な解決にはなりません。
別の箇所から侵入した雨水が、屋根内部を伝って天窓付近に集まっている可能性もあるためです。
原因を正確に特定せずに部分補修を繰り返すと、「直したはずなのにまた雨漏りする」という結果につながりやすくなります。
天窓の雨漏りは原因の切り分けが何より重要
天窓の雨漏りは、防水処理、板金、本体、屋根全体と、複数の要因が絡み合っていることが多いのが実情です。
そのため、見た目だけで判断するのではなく、雨水の侵入経路を丁寧に切り分ける調査が欠かせません。
「天窓があるから仕方ない」と決めつけず、どこに本当の原因があるのかを見極めることが、再発を防ぐ最大のポイントなのです。
こんな症状は要注意
天窓からの雨漏りは、いきなり水が落ちてくるとは限りません。
多くの場合、いくつかの前兆を経て、徐々に症状が表面化していきます。
天井や壁に現れる「うっすらとしたシミ」
まず気づきやすいのが、天窓周辺の天井や壁に浮かび上がる薄いシミです。
色が淡く、時間が経つと目立たなくなることもあるため、見過ごされやすいのが特徴です。
しかしこのシミは、雨水が断続的に侵入し、内部を伝って広がっている証拠です。
表面に見えている以上に、天井裏や壁内部では湿気が溜まっているケースも少なくありません。
雨の日だけ感じる湿気やカビ臭
雨の日に限ってクロスが湿っぽく感じられる、部屋に入った瞬間にカビのようなにおいがする。
こうした変化も、天窓まわりの雨漏りでよく見られる初期症状です。
これは断熱材や木材が水分を含み、完全に乾ききらない状態が続いているサインと考えられます。
放置すると、内装材の劣化だけでなく、健康面への影響につながる可能性もあります。
強い雨のときだけ聞こえる異音
台風や強い雨の際に、天窓付近からポタポタという音が聞こえる場合も注意が必要です。
水滴が室内に落ちてこなくても、屋根裏や天窓まわりで水が溜まり、音として先に現れることがあります。
この段階では、まだ雨漏りが軽度であることも多く、早期対応ができれば被害を抑えられる可能性があります。
天窓の雨漏り修理方法
部分補修で対応できるケース
劣化が軽度で、原因がシーリングや板金の一部に限定されている場合は、部分補修で対応できることもあります。
ただし、これは初期段階に限られます。
防水再施工が必要なケース
天窓まわりの防水処理全体が劣化している場合は、板金を含めた防水のやり直しが必要になります。
原因を特定せずに表面だけ直すと、再発しやすくなります。
屋根修理と同時に行うケース
屋根全体の防水性能が低下している場合は、カバー工法や葺き替えとあわせて天窓対策を行うのが現実的です。
天窓は残す?撤去する?後悔しないための判断ポイント
天窓を残すか、それとも撤去するかは、雨漏り修理を検討するうえで多くの方が悩むポイントです。
どちらが正解というものではなく、住宅の状態と今後の暮らし方に合っているかが判断の軸になります。
天窓を残す選択が向いているケース
築年数が比較的浅く、屋根全体の防水性能がまだ保たれている場合は、天窓を活かす選択肢も十分に考えられます。
とくに、リビングや階段まわりなど、天窓による採光や開放感を重視している住まいでは、そのメリットは大きいでしょう。
この場合は、天窓まわりのシーリングや板金、防水処理を重点的に見直し、
「なぜ雨漏りが起きたのか」「再発しないために何が必要か」を明確にしたうえで補修を行うことが重要です。
原因を正確に特定し、必要な範囲だけを的確に修理できれば、天窓のある快適な空間を保ちながら、安心して住み続けることも可能なのです。
天窓撤去を選ぶ人が増えている理由
一方で、築年数が経過している住宅や、過去に何度も天窓まわりの補修を繰り返している場合は、
「今後も同じトラブルが起きるのでは」という不安を感じる方が多くなります。
天窓は構造上、屋根に開口部を設けるため、どうしても雨水リスクがゼロにはなりません。
そのため、将来的なメンテナンス負担を減らしたい、再発の可能性をできるだけ抑えたいという考えから、
天窓の撤去を選択するケースも増えています。
とくに、これから先も長く住み続ける予定がある住宅では、「いま直すなら根本的に不安を解消しておきたい」という判断になることが多いのです。
天窓撤去で注意すべき重要なポイント
天窓を撤去する際に最も重要なのは、単に塞ぐだけの工事をしないことです。
天窓を外したあとには、屋根材・防水シート・下地を含めた確実な復旧工事が必要になります。
防水処理が不十分なまま屋根材を被せてしまうと、一時的には雨漏りが止まったように見えても、数年後に別の形で再発する可能性があります。
撤去工事では、屋根全体の防水構造を理解したうえで、周囲との取り合い部分まで丁寧に仕上げられるかどうかが、将来の安心を左右します。
迷ったときは「今後の住まい方」で考える
天窓を残すか撤去するかで迷ったときは、「この家にあと何年住む予定か」「今後どれだけメンテナンスに手をかけられるか」を基準に考えると判断しやすくなります。
採光やデザイン性を重視するのか、それとも将来的なトラブルリスクをできるだけ減らしたいのか。
どちらを選ぶにしても、メリットとリスクをきちんと理解したうえで決めることが、後悔しない天窓対策につながるのです。
奈良市で天窓の雨漏りが起こりやすい理由
奈良市は、雨量や湿気の影響を受けやすく、寒暖差もある地域です。
こうした環境は、防水材やシーリングの劣化を早める要因になります。
そのため、天窓の雨漏り対策では、地域特性を理解した診断と施工が重要になります。
雨漏り修理は原因特定が最重要
天窓の雨漏りは、見た目だけで原因を判断すると失敗しやすいのが特徴です。
散水調査などを行い、どこから水が入っているのかを正確に把握することが欠かせません。
天窓という設備の知識と、屋根構造・防水の知識、その両方を理解している業者かどうかが、修理の成否を分けます。
まとめ
天窓は、室内に光と開放感をもたらしてくれる一方で、構造上どうしても雨漏りリスクを抱えやすい設備でもあります。
シーリングや板金、防水処理の劣化、天窓本体の老朽化など、原因は一つとは限らず、屋根全体の状態が影響しているケースも少なくありません。
天窓からの雨漏りは、最初は小さなシミや湿気、音といった「気づきにくいサイン」から始まります。
しかし放置してしまうと、屋根内部や下地まで被害が広がり、結果的に大きな修理が必要になることもあるのです。
天窓を残すか、撤去するかは、築年数や劣化状況、そして今後の住まい方によって判断が分かれます。
大切なのは、「どちらが正解か」ではなく、今の家にとって最もリスクが少なく、納得できる選択かどうかです。
そのためには、見た目だけで判断せず、雨水の侵入経路や屋根全体の防水状態をきちんと確認したうえで、必要な修理方法を選ぶことが欠かせません。
奈良市で天窓の雨漏りや屋根トラブルにお悩みの方は、地域の気候や住宅事情を理解した専門業者に相談することが、安心への近道です。
雨もり屋 奈良店では、天窓まわりだけでなく、屋根全体の状態を踏まえた診断を行い、「なぜその修理が必要なのか」を分かりやすくご説明したうえで、無理のないご提案を心がけています。
小さな違和感の段階で相談することが、住まいを長く守るいちばん確実な方法です。
天窓の雨漏りが気になったら、早めに専門家の意見を聞いてみてください。



